本作は、朝日新聞の「男のひといき」欄に投稿されて反響を呼び、2020年3月に単行本化された「感謝離 ずっと一緒に」を映画化したもの。エッセイの中では、当時89歳の河崎啓一が、62年連れ添った亡き妻への思いをつづっている。タイトルの「感謝離」とは、河崎が「愛する人が遺していったものに感謝の思いを込めながら整理していくこと」を意味するために用いた表現だ。 映画では、定年まで銀行員として勤め上げた主人公の笠井謙三が妻を亡くし、1人で身の回りの整理を始めるさまが描かれる。
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